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Gallery | マダムLee 「言葉芸者」の扇入れ

Gallery

あうこと

2年ぶりに
おんなじカフェで
おんなじ氷の音をきいている
それだけで
十分
幸せなのかもしれない

あなたは私の心の かたわれ

アール・ヌーヴォー

あなたと過ごした 澄んだ時間
あなたと過ごした 熟れた時間
どちらも嘘
どちらも本当
離れたかった
離れたくなかった
本当に憧れていたんだもの
誰かが今ごろ ほくそ笑んでる
あなたと過ごした 澄んだ時間
あなたと過ごした 熟れた時間
頬くすぐる甘い薫りすら
まつげの先で強く溶かした夜

青空 de ドライビング

天気がイイからドライブに行こう
それ以上でも
それ以下でもなく

サングラス必要なときは言ってね
隣りの席で
ピカピカに磨いといてあげる

行きあたりばったり
缶コーヒー買って
大きい声の話に
手たたいて笑っちゃう
あの日のラブソング
ラジオから流れてきて
免許 書き換えたんだね
知らなかったよ
免許とりたての翌日は
私が隣りにいたのにね

夕焼けが消える前にここを出よう
寄りそわなきゃ
寒くなるから

新しいビルの埋立地
数年後には
街になるね

数年後の私たちは分からないけど

この道 久しぶりでしょ
車をウチの前で停めて
ドア閉める瞬間の物足りなさが
今の私たちの真実

横顔に めまいがしたことは
内緒にしておく

朝の終わり方

やむことのない口づけ
うつろいゆく体温
最初から信じてはいなかったけど
指先に記憶が残っている
耳にのこる声
首にのこる熱
何故あなたは安らいだの
問いかける爪もつかまれて

あなたは何も知らないから
私がほほえんでいるから
同じことを2人考えていても
新しい呼び名はどこへ流れる
耳にのこる声
首にのこる熱
とぎれた言葉も
聞こえないふりをして

外はもう光がこぼれているから
この部屋の影は
終わらせなくてはいけない

耳にのこる声
首にのこる熱
ロマンチックなままで
止められればいいのに

あした

明日 咲く想いのために
投げ捨てたい宝石がある
明日 咲く想いのために
脱ぎ捨てたいドレスがある

話したくなければ
話さなくてもいい
そう教えてくれた

明日 咲く想いのために
忘れたい歌がある
明日 咲く想いのために
ほどきたい髪がある

かけたいと思った時に
かかってきた電話
愛おしくて

明日 咲く想いのために
明日 出逢う君のために

あたしの のぞみ

君の心の影を
照らすほどの
光になりたい

あなたのこえ

心とろかす唄を聞かせて
私のうたた寝する間に聞かせて
知らない街の祭 語るように
心とろかす唄を聞かせて

指先でなぞるように
メロディーが浮かんでくる

まつげ くすぐる夢を聞かせて
笹舟が流れつくまでに聞かせて
幼い頃の傷 かばうように
まつげ くすぐる夢を聞かせて

つないだ指を離しても
ぬくもりを結べるから
ずっとそばにいても
ずっと会えなくても
心とろかす唄を聞かせて

あなたは

どれだけ
あいたいか
しってるくせに。

Anniversary

あなたの腕時計の音と
私の腕時計の音が
重なる日

あの男についての証言

この街に似合うヒトでした
退廃とギラギラしたものを同時に抱えるような
この街に似合うヒトでした
ケバいを洗練に変えて纏うような
この街に似合うヒトでした
信じられるものを手に1つしか持っていなかった
この街に私を招んだヒトでした
えぇ、たしかに私たちは
互いにしがみつくように
腰に手を回して歩いていました

なぜ目を離したのかって?
2人で行ったカフェがなくなってしまったから
2人で数えたネオンが消えてしまったから
2人で暖めあう寒さがなくなってしまったから
…いいえ、それはみんな嘘です

「どこへも行かないでくれ」と言ったあのヒトが今はいません

この街の似合う男でした
私は最後まで馴染めなかった この街
それでもあのヒトとは
この街で
互いにしがみつくように
腰に手を回して歩いていたのです

私の知っているあのヒトは
この街そのものでした
私の知っているあのヒトは
あのときの私そのものでした
だからお願いです
あのヒトを…捜さないでください

私はもう
この街を出て行くことはできないのだから

なにも知らなかった頃とは違う
もっとあったかくて
痛いような…

昨日までの知らない駅
今日からは
瞳をしっかり開けてみている

いつもと違う1日の終わり

肩が重なるほど そばに座って
外の雨を
きいていた

1つのお守りを
二人で分けるような
そんな愛おしさ

これ以上 傷つかないでほしいから

帰りの電車は
途中下車できなくて
行きつく先を確かめた

ファイルでポンと叩くような
髪をくしゃくしゃってするような
そんな二人がいい

もっと強く
もっと優しく

昨日とは違う
いつもの二人

安息日

毎週金曜日
気がつけば
ボクからオレに変わっていた
そんな幸せ

アンダルシア有情

自分の鼓動を久しぶりにきいた気がした
まばたきを惜しがるまつげの先で光を放っているのは
ただどこまでも青い空と金色の光と白い壁の道
真っすぐな道などありはしない
ただ石畳と金具のついたサンダルの
異国同士のものの刹那の出会いの囁きだけが
熱を放ち雲ひとつない空へとすいこまれていく
本棚に並んでいた頃は想像すらできなかった
幾百年の夢の跡を その白に溶かし込んで
壁はただ奥へ奥へと異邦人を誘う
そして時折 その内包する美しいパティオを
瞳にかすめさせる余裕すら保持している
私は自分の鼓動をきいたという、あれは嘘だ
私がきいたのは生まれて初めてきく色の音
光の音 そして私の吐く熱い息
それらは様々なものを受けとめて昇華していく
時の流れに似ていた

少しずつ
少しずつ
あの恋の感触を
忘れていくことに
安堵している私を
許さずにいて

undo

あの夜が私を呼び戻そうとしている
つないだ手を離そうとしたから

慈しみの神話

昨夜は
私の月の頬をなでて
今宵は
私の太陽の頬をなでている
その哀しみを
その悲しみを
私は識っていて
微笑んで 頬をなでている

それが過去の夢になっても
それが未来の傷になっても

微笑んで 頬をなでている

祈るということ

寒い冬の朝
都会のアスファルト
永遠の眠りにつくために
この世を終えた人
その横を
誰も彼も
何ごともなかったように
行きすぎていく
その日常を
その風景を
傍らでみつめ
目にみえる恐さより
目にみえない恐ろしさを思った
君のココロに
一筋の光を感じた
次は僕が行きすぎるかもしれない
次は君が行きすぎるかもしれない
それでも
今日ここで思った寒さを
今日ここで別れを告げた誰かを
忘れずに
無にせずに
生きていけたら
高価な花束より
一羽の折り鶴が教えてくれる
都会の片隅で
僕らがいつか
かすかな光を持って
祈りあっていたことを

if

もしも君が
許してくれるなら
もう一度 私はここで
あなたを見守っている

イマージュ

あの人の思い出す
私の顔が
とびっきりの笑顔でありますように

私のは、違うけど

uso-kae

「俺が帰った後、つまらなかった?」
と訊かれて
「もちろんよ」
と即答した言葉には 若干のおもいやりがある
私も、まだまだ

奪う朝。

あの人が私に見惚れる音がする
うまく言えないけど見惚れる音がする
息を呑む音か
ため息か
私の笑顔にあの人が目を奪われる

私 上手くなったでしょう
感情殺すの 上手くなったでしょう
私はあの人が切った女
あの人が全ての弱さを見せて 切った女

「ひどい事 承知で言えば
俺の目の前から消えてほしい
視界にお前がいると俺 ダメになる
…俺はあいつと幸せになる」

そんな言葉も3年前
私 上手くなったでしょう
私はあの人が切った女
涙ひとつ流さずに生きてきた女

あの人が私に見惚れる音がする
前向きな笑顔に見惚れる音がする
あれからどうしてた
それはいいじゃない
言葉も交わさず あの人を奪う朝。

海の背中

頬なでる風の熱さにも気づかずに
見つめていた
あなたの後ろ姿

広くて
あったかくて
寂しくて
確かな…

海の背中を見てしまったら
遊べなくなる
もう一人では

運命の日

地下鉄の階段を駆けのぼるときの
あのどうしようもない不安が好き
もう二度と
会えないんじゃないか
そんな気がして

echo

叶わぬ恋に身を焦がしてよ
予期せぬ想いを誤魔化さないで
届かぬ夢に身をまかせてよ
こぼれるな涙 最後の日まで

あの日の言葉 うそじゃないでしょ
あの時の瞳 うそじゃないでしょ
叶わぬ恋に身を焦がしてよ
あの人のことなら 知っている

会えればいいの
笑えればいいの
次の季節には
いなくなる人だから

情熱の華 つみとらないで
理性の嵐 ふきとばしてよ
我儘でもいい 時間がないなら
届かぬ夢に身を捧げてる

思い出しただけ

最後のいじわるに
二人にしか分からない曲をかけよう
他の人には分からなくても
私からの サヨナラ

この爪の先を染めているのは
暗闇でも この手が見つけやすいように
この耳たぶに香りを隠しているのは
すれ違いざま 私と分かるように
この指に石を光らせているのは
月夜の約束を忘れないため
この瞳にヴェールがかかっているのは
あなたを手放してしまったから

かすかな夢

あのアーティストのページを見つけて
君の瞳を思い出していた
こんな寒い夜には
君は何処でなにを想っているのだろう
あの頃は
互いの頬を暖めあうことだけが
たった1つの誇りだった
こんな冷たい風の吹く夜は
君の皮ジャンのぬくもり
振り切るように
自分の道を選んだ
その時はそうするしかないと思っていた
それが二人の人生を変えても
だから
今は
前より幸せでいてほしい
前より自分らしくいてほしい
ただあの瞳を失くさないでほしい
それはもう なすすべもない
かすかな夢

記憶

しがみつくように
抱きしめ合った夏

君と僕は

キミとボクは
カタチはちがうけど
同じものを持って
生まれてきた

目には見えない腕を伸ばして
互いを
求めあう

キミとボクは
分かりあえる

キミとボクは
許しあえる

互いに知らない過去を持って
ボクたちは
出逢った

軽めの笑顔のあい間の
マジメな表情を
小さなため息を
ボクは知っている
同じものを持っているから

一緒ならうまくいくさ

キミとボクは
相手を知り
自分を知って
互いに大きくなっていくんだと思う
ボクたちは
互いが必要なもの
瞳を閉じれば
ほら キミが聴こえてくれる…

きみは あじさい

君は花
灰色の中 ひときわ目立つ
君は紫陽花
昨日とは違う表情
君は色
のびやかな雨の中
君の紫陽花
新しく 懐かしい

僕は傘
君に会えるのを楽しみにしている

君は紫陽花

逆光

あなたのこと
好きになってはいけない気がする

GOOd NiGht

オールドムーンのペンダント
指先で弄んでいる
イージィカールの女たち
夜に舞い戻ってくる
後悔しない といいながら
偽りの優しさに泣きぬれる日には
使われてしまった夢の亡骸を
胸元に隠して生きてやる
私の用意した逃げ道から あの人が逃げていく
その背中に本を投げつけ
紅をひき 笑っている
私の帰る街は月明かりに隠れて

月光

歩道橋の上から
流れる街をみていた
どうしようもないんだ
あいつが忘れられないんだ
君のことを傷つけてしまったね
流れるのは時
流れるのは心
君の見えない涙
夕暮の街は
わがままな男をつき放す程 優しいね
あと1つため息ついたら
ひとりきりの男 街へかえ
月が、みていた

告白

私は
私にしかできないやり方で
あなたが好きです

コドモ

子供だましだよ、と言って
買ってくれた あの指輪

どうせなら最後まで
だましてほしかった

この街

呼び止められて びっくりしたわ
今 ちょうど昔の話をしていたところなの
痩せちゃったけど 元気そうね
隣の人 かわいい子じゃない
「みんな心配してるわ」って
つまらないことを言ってしまったわね
でも今さら 私の思いやりなんて
センチメンタルなエゴでしかないでしょ

その人が二人の間にある
空気の濃さをみつめている
人に心を開くことを諦めないでいてくれて よかった
呼びとめてくれて嬉しかったわ
どちらからも言い出せない言葉を
私が引き取って 微笑み 離れていく

でも この街で会ってしまうなんて

最愛

次の瞬間
離れていく二人のための
最後の深呼吸

siren’ night

一夜だけ
ゆるされない手をつなごう
わすれたい瞳をみつめよう

この10年 あなたなしで生きてこれたんだから
また10年 あなたなしで生きていけるはず

一夜だけ
もどれない夜をかたろう
みつめたい今をわすれよう

想いがかわらなくても仕方がないし
唇がちがっていても仕方がない

ただできることは
この痛みをわかちあうこと
たとえそれが
時間差でも

遠くでサイレンが鳴っている

一夜だけ
一夜だけ

さがみ70号

久しぶりの
特急列車の隣りの席で
君がねむっている
やせてしまった君
あの頃は
月1この列車に乗ることが
ささやかな楽しみだった
深い寝息
私はなんだか
涙がこみあげてきて
静かな音色
離れて生きていた日々の
君の寂しさに
気づいてしまっていた

どうして私は…
私は どうして

君を守ることができなかったのだろう

さくら

あなたと今年も桜を観られるなんて…

信じていた

さよなら

さらさら
さらさらと
心が
乾いた砂のように

飛んでいく

いつまでも
いつまでも
あんな日が
続くのだと

思っていた

私はただ
あなたの無邪気さに
傷ついていただけ

きらきら
きらきらと
思い出だけが
もろい砂のように

流れていくなら

この予感も
この想いも
どこか遠い
悲しい空に
投げてしまって

残像

君がねむっていたベンチをながめて
もう二度と ここで逢えないだろう
今 そっと涙を流してみる
その雫 誰のため

君が消えていくことを止められない
今 どこにいるのかも知らない
君の肌を焦がした陽差
そのまま私の胸で 逆行

貫けぬなら優しさではない
大切な人、だったはず
今 ここで 声を殺してみる
その嗚咽 何のため

次 逢えたなら優しくできるように

夢の消えていくことを止められない
夢がねむっていたベンチをながめて

Secret Snow

君の耳を染めた
二人の息 溶けあった
君と一緒に見上げた雪を
忘れない

死ぬほど愛してる 殺したいほど好き

あなたの囁きを首すじでききながら
私は薄目をあけて夜のビル群をみていた
夜風が頬に
すずしくなってきた
星が光っていた

コンクリートの柱に背をもたれて
無心に空をみている横顔は一種、感動的だ
つみとってしまえ
私の、花
雲も まぶしかった

君がつぶやく
残酷なくらい優しい愛に
私ができることは
ただ胸をゆだねるだけ

怖いくらい美しい
私の、花

Smiley Sky☆

Rainy season きみ雨きらい
気がおもくなると きみ雨きらい
グレイの雲なら 気分もグレイ
オレンジの傘で笑ってよ

Rainy season きみ空晴らす
サッカーしたいと きみ空晴らす
風が吹いても へっちゃらだよ
黒のスパイクみがいてよ

Rainy season 夏待つ季節
夢の続きは 夏待つ季節
坂のぼるバスも 今日はゆっくり
お手てつないで帰ろうか

Rainiy season きみ笑わせたい
いつものように きみ笑わせたい
きっと ずっと一緒だよ だから
オレンジの傘で笑ってよ

祝福された鼓膜

あなたの言ってくれた私には
結局
なれなかったけれど

あなたが残してくれた言葉
ひとつだけ
覚えたことがある

沈黙を聴く
…沈黙を聴く
……沈黙を聴く

せっかちな針が進んでいく
その間に
研ぎ澄まされていく心

あなたなしで生きてきた
強くて
不自由なだけだった時を越えて

声にならない悲鳴が
今は
託された祈りに替わる

心の中の新緑の場所に
そっと
戻りたくもなるけれど

どんな流行歌よりも
今なら
信じられる鼓動がある

沈黙を聴く
…沈黙を聴く
……沈黙を聴く

あなたの言ってくれた私には
結局
なれなかったけれど

昇華

耳の奥に しみ込むような
じぃぃぃぃぃぃん というセミの声

幸せな笑顔をしているね

あなたは喜んでくれた

それだけで 私は幸せ

So long

借りたままの本の
はしり書きはあなたの文字

もう返すこともできない本
大事に読み古されている

そのページの間からは
声にならない声
曲にならない歌
何度もききながら

ただすべてを抱きしめて
ねむるだけ

タイムマシーン

「あなたにキスするのは10年ぶりだね」と
言われたくなかった
言われたかった

Dear My Friend

なにもかもが新しい
春の教室で君を見た
真夏のような明るさの
君とトモダチになりたいと思った

自分の夢を語りあい
それぞれの季節をみつめてたいた
夢のように過ぎた4年間
互いに大切な時だった

相手に負けることより
自分に負ける方が恐かった…

Good-bye, Girl
そして君は新しい風をみる
真夏のような激しさで
自分の夢を叶えよう

いつもそばにいなくても
きっと分かってくれると信じてる
寂しい秋も 冷たい冬も
街も空もみんな 大好きな

愛される自信より
愛する勇気を誇りに思う…

Good-bye, Girl
そして君はこの海を越える
真夏のような正しさで
自分の可能性を広げよう

夢は持っているから
叶うんだと思っているよ…

Good-bye, Girl
そして君はこの空を越える
Good-bye, you
かけがえのない君
あの真夏のような優しさで
自分の未来を信じよう

会えなくても そばにいるよ

Destiny

運命の甘い香りを
忘れさせて

ト書き

タクシーの窓 コツコツと叩かれる
ありふれた日常に
ありえない 昔の男 現れて
第2幕の はじまり

Don’t take NY from ME

我に歴史を求めるなかれ
先入観から理解などできないから
我に安定を求めるなかれ
変われないなら 死んだも同然
我に沈黙を求めるなかれ
語り尽くせぬ想いを 今宵こそ君に
我に既存を求めるなかれ
ただあるものは 何もないのと同じ

求めよ いと高きところにある光
求めよ 異なるものの交わり
求めよ その哀しみを超える包容力

与えよ 唯一無比なる自己

night bird

必要以上に浅はかな女たち

なり下がることもできず

夜の人の波 渡ること

覚えてしまう

世の中には二種類の男がいるのよ
私を幸せにしてくれる男と
そうでない男

私が幸せにできる男と
そうでない男

愛と体が一つになれないなら
夢は
みないね

あなた、可哀想ね
きっと一生
そんな愛し方しかできないのよ

可哀想な男たち
可哀想な女たち
可哀想な、私たち

とても淋しい
あなたも こんなに淋しいよるを過ごしているのですか?
どうして手をのばして
触れあうことができないのだろう

どんな夢だって
みられた頃に連れていって
ほしい

Nothing

何もかもが好きだ
死ぬまで愛している

と云うオトコが他人に属しているんだったら意味がない

夏になったら

まっ青な空をみていたら
君の声を思い出した
ま緑の木々をみていたら
君の優しさを思い出した
まっ黄色の菜の花畑をみていたら
君の笑顔を思い出した
まっ赤な夕日を見ていたら
君の背中を思い出した

あれから色々あったけど
あれから色々変わったけど

君の背も伸びて
私の髪も短くなって
だから
夏になったら
また みんなで会おうね

虹色に輝く

人の上に立つ
それが君の夢
人を惹きつける
それが君の力
いつだって自分を
高めようとしてきた
自惚れだっていいじゃない
それが武器になるなら

自分の才能を知っている
自分の魅力を知っている
君が本気で進むなら
あたしは本気で手を貸すよ

君の一言で
人が動く
君のみる目が
人を変える
挫折だって知っている
でも何かを信じてきた
出会った人を見極めて
本当の力を集めていく

仲間たちを光にする
君は方向を さし示す
君が本気で進むなら
やがて 世界がついてくる

偶然を永遠に変えていこう

君の瞳は
虹色に輝く

お互いのまなざしの中で
何度も芽をふく花のように
一緒に生きていけたらいいね

ノスタルジア・ブルー

ゴールドとシルバーのリングを交換したのは19の春
その指先に
優しさが積もっていた

それを思い出させるのがつらくって「返してほしい」と
あの日
言わずにいられなかった

今 私の中指にあるゴールドのリングのふちに
藍は
あの人のジーンズのポケットの色

その左手を右手で包んで祈ってみる
愛は
あの人のジーンズのポケットの色

今はもう薄れていくしかできないと知っている
この指先の
かすかなノスタルジア

HOW MANY TEARS

昔も世界のどこかで
繰り返されたcrying
夢のような日々になるには
まだまだ あまりに遠すぎて

wow 今朝もどこかで
say 強すぎる女たち
sigh 涙を落とすよ
なぜに彼女は人のせいにしかできない

未来も近くのどこかで
泣きたくなるよなshouting
酒なんかで得た自由でも
かならず何かを失っていて

wow 今夜もどこかで
say 弱すぎる男たち
sigh 涙を流すよ
それは彼の最後の勇気だったから

今日も街のどこかで
疲れた顔のtear-ing
あせる気持ちと裏腹に
全ては止まってしまっても

wow 今もどこかで
say 小さすぎる子供たち
sigh 涙をみせない
たぶん 一番大きな人だから

wow いつかどこかで
say きっと誰かが
sigh 涙を止めてみせるよ
本当の幸せ 探すために

はな・ひ

あこがれるのは
ねずみ花火みたいな
はげしいこい
けいけんしたいのは
せんこう花火みたいな
たしかなこい

花吹雪

私が信じたのは
私が抱きしめたのは
あの人という華の
最後の ひとひらだったのかもしれない

とても、残念だけど

happiness

私をしあわせにする人
私でしあわせになる人
私がしあわせにする人

ばれんたいん ちょこ

義理だと思いたいなら 義理だと思って
本命だと思いたいなら 本命だと思って
今なら
君のためなら
そのどっちにもなれるから

春の海

春の海
様々なものが押し寄せてくる
寄せては返す波の泡に
一年前の姿を見る
仲間から離れ
一人 波間を歩けば
ぬかるんでいく砂の足跡
切ない想いを溶かしていく
憧れが憧れでなくなった日
夢が叶った日
瞳を濡らした日
諦めの朝
ゆるい風をとらえて
あの日の歌をうたってみる
今日 私はなにを流していこうか
このどこまでも続くきらめきの向こうに

春を

春をぎちって
あなたをとっておきたかった

Hand in Hand

確かなものは
あなたが握りしめてくれた
てのひらの強さ

優しいものは
鼓動さえ はっきり分かる
てのひらのあたたかさ

どこにいても
だれかが そばにいてくれるようで
ほっとしてしまう

信じていいよね

ビー玉

好きな人と出かけるなら
スケートリンクは やめた方がいい
小さくなる彼の背中
追いつきたくても追いつけない

好きな人にプレゼントされるなら
壊れないものがいい
マグカップのとれてしまった取っ手
小さな痛みになって心に落ちる

好きな人と話すなら
自分に嘘はついちゃいけない
目の前の彼の心 だんだん
小さく固いビー玉になるのが見える

好きな人を諦めたいなら
できるだけ会わないようにした方がいい
気に入りだった きれーなビー玉
できるだけ遠くに投げるように

Heal You Heal Me

いつか愛した人
ボロボロになって
今 瞳に光が戻ってくる

あたしはなぜか
降りしきる雨の中
一緒に とんかつ食べてたりする

「愛してる」という言葉じゃ軽い
態度で示さなければ
だめだったんだね と

おまえが言うから
視線をキャベツに
移してみたりする

ここ何日か
すっと
思い返してたとも言えず

過ぎたことを
ぬるいお茶2杯で
にごしてみた

自分をいじめてきた人の
口の端に
ソースと決意がにじんでいる

傷つけあった日々を
癒すかのように
雨が降っていた

He was the One

あおい
蒼い芝生の中で
こぼれるように
笑っている

雨の
静かなバスの中
肩寄せあい
さまよっている
二人

お芝居の間 手をつないでいた
ビルの屋上で誓いあった
夜の駐車場にぬけ出していった
歩道橋の上で きれいだった

すべてが不条理に思えて

嘘でない
言葉と知りながら
He was the One
He was the One
ごめんね
どこから違ってしまったんだろうね
変わってしまった君
なんだか不条理に思えて

きっと自分と同じくらい大切で
それでいて一緒にいると
傷つけてしまう
そんな二人がいる
宿命

He was the One
He was the One
お互いを支えあっていた
あの頃に
戻れない

His sun, Her moon

月が…
あんなの綺麗な月が
ひとり寂しく輝いている

見上げる私は
寒すぎて
動けない

もう一歩も前に
踏み出せないかもしれない
でも 優しさに包まれたときから
生きていける

太陽のような人
青白い写真
さしこむ光が
私の心を
照らしてくれるから

いつも私
歩いていけるね

秘すれば花

鏡の中に映る二人
現実を閉じ込めて
肩ごしにあなたの息を感じて
ただゆっくりと正気を失くす

behind

Zippoの音がする
その指が
あの人のものか
今では振りかえる資格もない

向日葵

太陽に一番近い瞳を持っている
あなたが大好きでした
真夏の夜なんて
本当に はかなく短いものね
大きな麦わら帽子
あのどこまでも続く ひまわり畑で
あなたは静かに別れを告げました

あなたの腕の色が
香ばしく私の心を焦がしていった
その歯のこぼれるような白さが
私には眩しくて
土草の薫りも
とても優しかったこの季節に
あなたはそっと帽子をぬいで

手をつないだでしょう
約束したでしょう
あなたとずっと
ここにいるって

胸に焼きつく
悲しいくらいに明るい黄金の風
過ぎていく季節のはやさに
私たちは なぐさめあうことすらできなかった
さわさわと揺れる花々の間で
二人は いつまでも綺麗でした

種は落ちるけど
次 咲くならば別の花
太陽の方を向くというけれど
私なら愛しい人の方へ向くわ

あの いつまでも遠い日差しの中で
あの どこまでも続く ひまわり畑で
私たちはお互いを見失ったのでした

最後の言葉も思い出せないほど

靴の淵に しがみついている泥
カラカラに乾いて 今 落ちた

武器

私には
「無邪気」という名の 邪気がある

不在

あなただけに可愛かった女は
今日からは存在しない

Who?

イメージの凝縮
そして反射
私の中で
その顔は確実に あの男とすり替わる
日常の中に持ち込まれた
非日常性、ゆえに
私は軽いめまいすら覚える
一瞬の無声音
よみがえる喧噪
そして何かが
私の中で崩れていった
手を伸ばして探るというより
その対象すら現実であったか定かでない
客観の超越
そして疎外
このホームの片隅で
私を抱きしめていたのは誰、だったのか

ふたり

そらに ほしがあっても
うみに なみがあっても
ただふたり
つよく
だきしめあっていた
すぎていくじかんが とまるように

だれかが みていても
だれも みていなくても
ふたり
じっと
こどうをかさねていた
どうしてときは おわりを はこぶの

あまりにたいせつすぎてなくしてしまったものがある
ことばも
うそも
きこえないほど
ひとりのひとを あいしすぎた
これがけつまつ

ふたり
いれば
なにも
いらなかった

すきになるほど
さみしくなったのは
こたえられないじぶんが
どこかで かたふるわせていたから

だから
そらに ほしがなくても
うみに なみがなくても
ただふたり
きゅっと
うでさきに ちからをこめた
すぎていくじかんが とまるように
こぼれていくおもいを だきとめるように

どんなことばも うそになるほど
いとしいひとよ

ふゆ

ゆきも
ゆめも
ゆらいでいる
ゆうぐれ

冬の みずうみ

月明かりだけを頼りに見つめていた
冬の湖
吐息さえ凍りそうな夜に
立ちつくすことしかできない
声はかけないでいよう
同じ月をみているから
都会のライトに邪魔された本当の姿が
足元に月影をつくっている
それは冷たい黒に包まれた
優しい黒の姿
とがった外観がらぬけ出した
純粋な微笑み
そばに寄らないでおこう
きっと夢をみているから
はるか ほのかに見える山影に
なぜだか力づけられて
月明かりだけを頼りに 信じていた
冬の湖

blowing

土曜の午後はクリアファイルを抱えて
人のまばらなバス 本当は好きだった
あのときと同じ季節 風は強いけど
もはや 空気は うるまない

私は彼の背中のカーブを覚えている
痩せているのに しなやかな背中
抱きとめる腕も心強く思えた
ただ夜に 怯えていた

唇、嘘のつけない唇
幾度その華を愛し、愛されたことか
真夜中の声 遠く響いて
見つめあえない距離を埋めていた

私は今 諦めという言葉を知っている
甘美なまで けだるい痛み
最初に別れを告げたのは私
たとえ それが彼の人生を変えても

私は記憶に手足を縛られている
すべては流れていく
あのときと同じ季節 風は強いから
もはや 空気も うるまない

べに筆の秘密

華やかな女達がならぶrest room
ひねるリップケースは同性への虚栄
今夜の香水が目に沁みるよ
うすい胸元 飾るジュウェリー
これから何が待っているの
これから誰が待っているの
シャドウに ぼかした悲しい記憶
5分後のキス 気にしながら
本当のことは べに筆だけが知っている

Point of No Return

今 逢えたことが、ご褒美なのか、試練なのか

「好きだから電話番号を消した」と私が言い
「好きだから電話番号を残した」と彼は言う
こういうチープなことは、20代で終わらせておくべきね

終わらせたんだけど

あの頃のメールだってもう残っていない
あの頃の記憶だってお互いくい違っている
だったらなにも、思い出さなくてもいいじゃない

逢えたことが、ご褒美なのか、試練なのか

それぞれに守るものがあって
途方に暮れるだけの夜

Hold Me Tight

あなたの腕の中にいるのが
私でなくても
私がいる この腕の中が
あなたのものでなくても

星くずの女

今まで
出会った人
一人一輪
花にしてみようか
思いがけず 見わたせば
一面のばら色
季節はずれな夜に
あの日の香を探す

今まで
親しくなった人
一人一羽の
鳥にしてみようか
近くにいると思ったのに
いつのまにか はばたいていく
鮮やかな羽の音に
一瞬まばたきを忘れる

今まで
愛してくれた人
一人一粒
涙にしてみようか
虹色に光る想い出は
河となり追憶へと流れていった
もう二度と戻らないのなら
せめて感謝という舟 浮かべたい

今まで
愛した人
一人一つの
星にしてみようか
鼓動が 胸の痛みが
たったひとつの調べを奏でる
いつまでも 輝いて いてほしい
今 静けさは明日への祈りのよう

ポート=デ=クリニャンクールの空

土色がかった市場
人種混合の交わり
黒い瞳の女
男達の値踏みするような視線
古い置物
セピア色のレコードジャケット
知らぬ人の想い出を
鈍い銀貨でひきとる町
こにいれば私も
人ごみの中 正しくひとりになれる
何ひとつ間違っていなかったね
だってこんなにもまぶしい青空
私の中で成熟していくのは
知らなかった頃とは違う深い情緒
だから
この町を出ていくとき
使い古した哀しみも放つ
ポート=デ=クリニャンクールの空

voice

私の男は
私と話しているときに
声を湿らすことができる

本心

甘く潤す言葉は、私に向けて発せられたものではなく
思わず こぼれ落ちた吐息の中に。

postcard

港ごとから届くハガキ
綴られる異国の気温
そのクセのある流れる文字に
私の胸まで焦がされる

待っていてもいいのですか

微笑みあえたら

朝の駅ですれちがう
私は西へ
アイツは東へ
「おはよーございます」
「ばいばい」
「じゃぁな」
互いのおだやかな微笑みに
時の流れを知る
いまでも あなたは
私の心の一番美しい季節に住んでいる
『いつかどこかで出会ったときに
 微笑みあえたら
 それでいい』
最後の夢だけが叶う
私の恋は終わった

魔術

週末に近づくにつれ
綺麗になる

麻酔のときめき

痛みを忘れるため
自分を思い出すため
感触だけが
目を眩ませる
長続きはしない
帰れる場所もない
それでも
潤んだ息を求めて
残る文字を探して
また溺れる予感を
ここでまた繰り返す

map of the night

襟元 残る薫りに
後悔と
恍惚。

まだ言えない

どうして大丈夫なんだろう
どうして大丈夫じゃないんだろう
あなたのこと

まにうけたなら
どうぞ そのままで
わたしは きっと 今も平気だから

表と裏なのに
光と闇なのに
あわずにいられなかった2人の

つづらなければよかったのに
つづってしまった言葉で
あまい糸が からみはじめる

こわくてあたたかいものに
触れてしまったから
あのよるを 手放せない

こたえは わかっていない
こたえは わかっている

まだ言えない

Miss Butterfly

春色の服で
あなたに会いにいこう
ひらひらと裾をなびかせて
あなたに会いに行こう
確かなものなど
なにもないけど
この風のせいにして
あなたに会いにいこう

世界中のゲームは
あなたより簡単

無香料

あなたのにおいが移るように
シャンプーを変えた

矛盾

「この男といることは
戦うことなんだ」
そんな言葉が頭に浮かんで
歩く道 悲しかった
あの人は私だけのものにならない
あの人は その中から私をも選ぶ
bitterでsweetな唇の味はそのまま この戦いのきっかけとなる
あの人からの連絡はないだろう
それでも ずっと私と会いたがるだろう
けっして褒めてはくれない あの人の手が
私の身体に回るから
夢は見ない 夢は見せない
怖くて安らぐ不思議な凶器を
私は今夜 手に入れてしまった
その先に瞬く火花は
夜空を冷やすのか 照らすのか
夢は見ない 夢は見せない
引き金を引いたのは誰か
私は振り返ることもできない

メルヘン

あなたのためなら
毒リンゴの1つや2つ

moment

つながれた手のひらの熱さ
本当は、
覚えている。

夜気

素足にパンプス
少し乱れた髪を垂らして
濡れたアスファルトの上を歩くと
自堕落な女になった気分で
悪くない
冷たいね
風が冷たいね
急に涼しくなった日の夜
夏物のスカートが脚にまとわりつく

台風前の河岸
危うげなステップで
逆立つ波
吹きつける風の速さ はかったね
「この夏 終わるまでに
お前の背を越してみせる」
少年が誓った
そんな季節もあったね

夜風が頬に
見えない傷をつけていく
風が強いから
風が冷たいから
飛ばされた雫は
二度と戻らない
今日 この日
また季節が変わったらしい
乱れた髪を直したら
長く寒い夜の はじまり

YOU

一度たりとも あなたは 私を手に入れたことがない

と強がりを言ってみる

Your

私は あなたの光
私は あなたの毒
私は あなたの蜜

YOU should know

強がるときに
電話口で私が巻き舌になること
あなた は気づかなくてはいけない

雪が降ってほしい

ビルから見上げる空は冷たい
薄灰色の雲 今朝は雨模様だった
とうとう私をなぐさめてくれないのね
だから今は 今だけは
雪が降ればいいのに

余情

二人を知らない季節がやってくる
街のノイズが近づいては消え
過ぎゆく日々は私をぬりかえていく
もうなにもかも目に染みない

あなたはもうすぐ旅立つ
あなたの手の届かない私になってしまう
街は色をとり戻し
振り返る人 交差点にまぎれて

さっき あの角で面影とすれ違った
もう二度と
みつめない
その瞳も
わからない
あなたの文字
みかけても
ひとり静かに
視線をそらす

地下鉄は定刻どおりに走り
人ごみは途切れることを知らない
ヒールの音 歩きつづけるのは
前に進むことだけ許された女

前に進むことだけ許された私

夜空の記憶力

季節はずれの花火をみていた
光のパウダーが闇に熔けていく

あんなに あざやかだから愛したの?
永遠ではなかったから愛したの?

季節はずれの花火をみていた
隣にいない肩を感じながら

煙草のにおい
革のにおい
アルコール

怒鳴り声
爆音
笑い声

この次いつ会えるか
わからないから

この夜のゆくえを
知らないから

いかないで って
言えたら いい

夜の一番 浅いとき

きれいね
きれいだね
細い三日月 小さい星1コ
きれいね
きれいだね
すみれ色の夕ぐれを
見たことがあるかい?

祭りのあと
みんなでコートに風をはらませながら
夜の一番星をつかまえにいった
夜中の電話も
お互い1人になれるから
よけいに素直に淋しくなれた
夏の日の午後
どこまでも走りたくて
初めて あなたと手をつないだ
そして
“きみは1人でも大丈夫だよ”と
あなたに言われたあの日

きれいね
きれいだね
細い三日月 小さい星1コ
楽しいね
楽しいよね
夜の一番 浅いとき
誰かのスキップの音

結局
私は人に弱さをみせることを知らないし
あなたは強くて もろい人だね
ほぉら
振りむけば いくつもの思い出が
見上げれば星くずのように光っているのが見えるでしょう

きれいね
きれいだね
細い三日月 小さい星1コ
きれいね
きれいだね
すみれ色の夜空を
見たことがあるかい?

そう
あの日も星が光ってた…

よろこんで、しがみつく。

私は涙腺がかなり固いオンナなのよ。
育ってくる過程で
泣いたってしょうがないコト あんまりにもあったから
水分がもったいなくて、泣けなくなったオンナなのよ。
でも。
でもね、
キミの前ではけっこう泣いてるよね。
今じゃこの主張、あんまり説得力ないわね。

こんな状態のときに会ってごめんね、って言ったら
こんな状態じゃなくていつ会うんだ?って訊かれた

気持ちが飽和しそうなの。
どうしようもなく心が重いの。
外に進んでもツライ。

内側に戻れるわけもない。
だからキミを頼りにして、勝手に期待こめて、齧りついて
それでいつか責めちゃいそうで、怖かったんだ。

ひとりで大丈夫な私だったのに。

でも、
それでイイんだってね。
だめでもイイんだってね。
頭かかえられて
受けとめられて
はじめて人に 寄りかかれた気がしたよ。

ちからがぬける。
ちから、ぬいてもイイんだってね。

自分がすこしラクになったら
あぁ、あの人たちにはこういう人がいないんだな、って
あなただからイイよ って言われたかったんだな、って
そう気がついたら、やっと身近に思えてきたよ。

私は今
とても頼りない存在だけど

キミがいて
やっと生きていると思った。
本当に生きていたいと思った。

私は涙腺がかなり固いオンナなのよ。
今じゃこの主張、あんまり説得力ないわね。
でもやっぱり、涙はみせたくないんだ。
きっと感謝のコトバじゃ表せないから
今は よろこんで、しがみつく。

Last Steps

あの日
サンドレスを着て
あなたに会うために
駆けのぼった
長い長い階段を
今は ひとり
のぼっていく
今日で ここを通るのも最後

私を見送るために
残ってくれた
ガラス越し
人ごみのなかで
視線で
口づける

引きとめる
わがままと
引きとめられる
わがままを
何よりも大事に
抱えていた
今日で ここを通るのも
最後

唇をすこしゆがめて
哀しく微笑んで
行きすぎる
Last steps

La Strada

あなたと歩いた石畳の道

街中にある どの噴水よりも
あなたへの想いが あふれているの

異国の言葉を
謡うように教えてくれた

あなたと見上げた満ちたりた月

手渡されたマフラーは
あなたからの慈しみで編まれていた

別れの言葉は
とうとう教えてくれなかったね

だからあなたは永遠の、旅人

あなたと歩いた石畳の道

Little Star

わたしに
あなたを幸せにする力が
あればいいのに

 

Room

あなたの駐車場には
少し早めの
桜が咲き乱れていました
部屋の窓 開け放せば
はるか見下ろす 夜の宝石たち
私は壁にもたれながら
この部屋で
正気を失くすだろうことに気づいていました
まるで早く咲きすぎた
桜のように
あの夜空に薄く輝く
三日月のように

Rainy Day

この手に
あなたの ぬくもりが
残っている

この肩に
あなたの優しさが
残っている

Rainy
つぶやきも
思い出にかわるまで

Lady
その瞳
忘れないで

この胸に
あなたの笑顔が
残っているから

いつかまた
きっと あなたに
会いにいきます

六月のマリア

例えば やわらかな雨に打たれて
かすかに
しなやかに
ゆれている葉のように

一つの季節を終え 次を待つために
そっと
風の
囁きをきいている

強い風も
灼けつくような日々も
乗り越えてきたから

今はただ
静かに
すべてに優しくありたい

しめつけるような寂しさと
咲き乱れるような予感を
胸に秘めて

様々な光をたばねて
あともう少し
ゆれている
六月のマリア

私の証し

夜勤明けで外に出たら
もう ただの雨に濡れた街
でも明け方に あなたから もらった

「ほら、雪の時間ですよ!」の
メールの文字だけが
私の雪の証し

私の小六法

私の小六法の中には捨てられないルーズリーフがある
そこに残る文字は出会った頃の
道化に隠した探りあいのときめきを留めている
あの春の教室は永遠のざわめき
あの二人の忍び笑いは永遠の秘密
今 遠く離れた場所で大切に広げてみる
小六法の中にあるのは捨てられなかった紙切れではな
捨てなかった筆談
今日また私は静かにたたんで背表紙にしまうだろう
もう二度と二人で開くことのない 思い出の法則